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2008年07月05日

バトルフィールド:バッドカンパニー(XBOX360) クリア後レビュー


XBOX360、PS3マルチで出てますが、XBOX360版を購入。デモは両方プレイして比べてみましたが、操作に若干違いはあったものの、グラフィックにはほとんど差異を感じませんでした。

構造物の80パーセントが破壊可能という触れ込みのFPSで、バトルフィールドシリーズ今作ではオフラインモードも注力とのこと。BFシリーズ初プレイなのでその辺の比較は出来ませんが。で、オフラインをノーマルでクリアした時点でのレビュー。オンラインもそこそこやってアイテムを5つアンロックした状態。

軍規違反など、様々な問題児が送り込まれる懲罰部隊Bカンパニー、通称バッドカンパニー。躊躇なく最前線に送り込まれ、消耗品として扱われる彼らだが、ある日遭遇した敵の傭兵部隊「レジョネア」が報酬として金塊を所有しているのを目撃し、その暴走ぶりに拍車をかけていく……というオフラインのストーリー。
早期除隊が目当てのリーダー「サージ」、爆破のことしか頭にない「ハガード」、インテリ気取りのメガネ君「スウィートウォーター」、そして主人公であり、プレイヤーの分身「プレストン」の4人編成で「B-1-C(ブラボーワンチャーリー)」Bカンパニーが構成されてます。後オペレーターで声だけ出演の「M-1-J(マイクワンジュリエット/ミスジュライ)」がサポートしてくれます。

まあそんなわけで腕だけ一流のならず者部隊、バッドカンパニーが指令を逸脱して大暴れするわけですが、デモシーンに比べて、実際の戦闘シーンでは仲間の3人、いまいち存在感が薄いのが残念。何発撃たれても死なない無敵のソルジャーである代わりに、こっちが5、6人倒す間に1人倒せば上々というヘボ具合で、まあプレイヤーそっちのけで敵を倒されても困りますが、もうちょっと役に立ってくれてもいいんじゃないかなという気がします。
あと、敵がかなり遠くからこちらを見つけてきて撃ってくるのも困ります。ほとんど奇襲は不可能な状態。まあ、こっちにはアホのハガードがいるので、仕方ないといえば仕方ないですが(笑)。
体力回復は一定時間で再使用可能な注射があるんですが、これが一回で全回復する上に、使用回数に制限がないので相当便利です。まあ、死ぬときは死ぬんですが、そうでないときはやられては打ち、やられては打ちの地味な展開になりがち。敵もそれ前提で当ててきますし。その辺はちょっと大味かなあ。

ウリの破壊表現ですが、別に物理演算を使ってたりはせず、決められたところに攻撃を仕掛けると、そこが破壊済みオブジェクトにさし変わるという具合で、処理が軽そうなのはいいですが、当たり所がずれたりするとちっとも壊れなかったりしていまいちすっきりしないのが残念。それでもまあ、グレネードランチャーで壁を爆破しながら進んだり、隠れてる兵士を壁ごと吹っ飛ばしたりと、豪快なプレイは楽しくはあるんですが。

ストーリーのメインである金塊の収集も、マップ上にあるコンテナを発見するとカウントされていって、獲得した武器とともに未回収数などが表示されるので、コンプリート好きには楽しいかも知れませんが、個人的には正直だるい感じ。制圧したあと家を一軒一軒しらみつぶしに探してると3D酔いもしてくるし、金塊とったからといって何か変わる物もないのでモチベーションも上がらず。この辺もっと何かあれば良かったのになー。

オフラインの印象としてはそんな感じ。オンラインはゲーム性ががらっと変わっていて、現在はゴールドラッシュモードが遊べます。
これは攻撃側守備側に分かれて、攻撃側は敵の金塊コンテナをすべて破壊すれば価値、守備側はすべて破壊される前に一定数敵を倒せば勝ちというルール。
コンテナは、隣接して一定時間ボタン押しで仕掛けられる時限爆弾(守備側も一定時間ボタン押しで爆弾解除可能)を爆破まで守りきるか、もしくは直接攻撃してコンテナの耐久値を0にすれば破壊できます。1つの拠点につきコンテナは2つあって、拠点は4つ、だったかな。攻撃中の拠点のコンテナを2つとも破壊すると、次の拠点まで侵攻できるようになります。この作りのおかげで、進行自体はシームレスながら、ラウンド制っぽく遊べます。

キャラクターの能力は兵科制をとっていて、対人の突撃兵、対車両の工兵、遠距離用の偵察兵、ステルスとサポートの特殊兵、回復と制圧の援護兵の5つ。アンロックで追加できる専用装備がちょっとおもしろくて、突撃兵なら回復用注射、工兵は地雷、偵察兵は自力で誘導するミサイルビーコン、特殊兵は破壊力抜群のC4、援護兵は爆撃要請GPSとなってます。どれも癖がありますが、解除して初めてその兵科の能力が発揮される物ばかりなので、まずはこの特殊装備からアンロックしていきたい感じです。

ちなみに武器や装備のアンロックは、階級を上げていくごとに行えて、その階級はプレイ中にポイントを得ることであげられます。敵を倒すのはもとより、コンテナにダメージを与えたり破壊する、味方のダメージを回復するなど、兵科や攻守の役割を果たすことでポイントが入るようになってます。ただ、このポイント、ゲームの勝敗にはあまり関係ない(勝利で+40ポイントだけど、それほど多くはない(敵一人殺害+10))ので、稼ぎにはしりすぎるとチームに迷惑がかかることもあるのがちょっと問題ですが……(たとえば攻撃側で攻め込まず、淡々と敵をスナイプし続ける、とか、防御側で爆弾が仕掛けられたのに解除しに行かないとか)。
階級とは関係ないですが、似た要素として勲章や褒賞があります。これはプレイ中に条件を満たすともらえるご褒美みたいな物で、トレーサーガンで一定数ロケットを誘導させるともらえたり、攻撃を受けている味方を助けるともらえたりと、かなりの数があって、これをコンプさせようとしたら相当なプレイが必要なほどです。この辺はやり込みやモチベーションアップにいいスパイスなんじゃないでしょうか。


そんな感じで破天荒なオフラインモード、わいわい遊べるオンラインモードという棲み分けで楽しめるかと。

(好)
オフライン
・破天荒なストーリー、キャラが立った仲間
・構造物を破壊する楽しさ、戦略性
オンライン
・豊富なアンロック、勲章
・良くできたゴールドラッシュルール

(嫌)
オフライン
・味方がほぼ役立たず
・構造物破壊がパターン的、建物のバリエーションが少ない
・金塊集めがだるい
・回復注射が万能過ぎるのと、それに頼ったゲームデザイン
オンライン
・勝敗がポイントにあまり影響しないため、勝ちに積極的に関わらないプレイヤーが出る
・チームバランスがいまいち機能していない(?)ため、一方的な試合展開になることも
・チームダメージ/キルがあるため、妨害する人間がいるとゲームが崩壊する

投稿者 だいすけ : 2008年07月05日 22:07 ゲーム /ゲームレビュー /XBOX360

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