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2005年11月02日

フォスターズ・ホーム5話までを観ての雑感(ネタバレ・mixi記事再編集加筆版)

カートゥーン関係各所で話題になってる「フォスターズ・ホーム」ですが、私も早速観てみました。

……うん、面白いです。面白いんですが……期待しすぎたせいもあってか、まあ普通に面白いという感じ。いや設定とかは普通じゃないですよ。
でもなんと言うんですかね、もうひと味欲しいというか。この設定ならでは、という展開がもうちょっと欲しかった。

この話の肝になっている「イマジナリー・フレンズ」、空想上の友達なんですが、やっぱり日本ではあまり一般的でない考え方というのもあるのかな?
何となく、「虐待を受ける子供がギリギリの環境の中で作り出した逃げ場所(相手)」という、多重人格障害寸前のアレな方向に妄想が進んでしまってどうにも。

そう感じてしまうのも、3話までの、兄の理不尽な暴君っぷりからの連想なのかも。どうしても、スティーヴン・キング的な、「逃げ道のない暴力」のイメージがついて回ってしまって。

そう考えると、あの話はブルー達イマジナリーフレンズだけじゃなくて、フォスターズ・ホームや、周りの人間の、イマジナリーフレンズに対する態度までもがマックの妄想に思えてくるんですが……。
そもそも、マックくらいいいヤツなら、本当の友達が出来て、とっくにイマジナリーフレンドとはお別れできる筈なんですけど……その辺りにも色々あるのかしらん。

とはいえ、4、5話では兄は登場しないし、イマジナリーフレンドだからといって、「空想の友達だから、いつか消えてしまう」とか「他の人には見えない」とかはないみたいで、ポケモンのような、もうちょっとライトな感覚でいればいいのかな。 出自が空想からということと、成長すると(物理的に)お別れしなくてはならないと言うところくらいで。


文句ばっかり言っててもアレなので、いいところも。
キャラ造形はいい感じです。見た目も突拍子もないし、シンプルなブルーも良く動いていい感じ。表現としても、描線が強弱のある鉛筆のようなペンタッチに、アクリルガッシュのような塗りと、なかなか新鮮。
キャラといえばやっぱりフランキーに尽きるでしょう。近所のお姉さん的役どころで、保護者役も騒動役もこなせるおいしいポジション。もちろんブルーやマック、ヘリマンやウィルトなどもいいのだけど、まだ描写が弱いというか、一面的なところしか見えてきてないのでこれからに期待。ブルーがわりとトラブルメーカーで、喋りがくどかったり(モジョ喋りみたいな)するのがちょっと意外でした。


ちなみに、ohmayhalさんの話だと、1~3話はオープニングがなかったみたいなんだけど、日本放送に合わせてくっつけたのかな? だとしたら無しの方が良かったのではないかと思う。話の作りとして、マダムフォスターが故人であるかのようなミスリードが仕掛けてあるっぽいのだけど、オープニングで登場しているので、その辺に全然気づかなくて違和感があったので(他の人の記事を見て初めてそういう事に気づいた)。


まあ色々言っても、面白い作品であることは同感なので、(毎日放送はきついけど)続けてみていきたいと思います。

投稿者 だいすけ : 2005年11月02日 02:57 洋アニメ・漫画

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