2004年08月08日

マッハ!!!!!!!!(ややネタバレ)レビュー

各所で話題の「マッハ!!!!!!!!」、観てきました。

村から盗まれたオンバクの像を奪還するため、田舎の村から大都会、バンコクにやってきた青年、ティン。
同郷出身のハム・レイに協力を求めるも、当のハム・レイは借金まみれの駄目人間。巻き込まれていくうちに、偶然にも闇の仏像ブローカーに迫っていく、という感じ。

まあ、この映画に誰もストーリーを期待してないでしょうから、まあそれはいいんですが。

やはりこの映画といえば、早回し、CG、スタント、ワイヤーなしの肉体派アクション。前半は町中を使ったジャッキー風スタント大会、後半は「アレ、死んじゃうよ?」という感じのガチンコ格闘大会が繰り広げられます。痛そう。
しかしこれ、本当に早回し使ってないんでしょうか。「使ってない」と言ってる以上、使ってないんでしょうけど、人間ってこんな早く動けるんだと感心します。間合いを詰める速度とか、予想の倍くらい早いし。
まあそんな感じで全編超人アクションが繰り広げられ、あきれ笑いというか苦笑いというか、なんか変な笑いが顔に張り付きます。

そして見終わったあとは、何となく自分も身軽になった気分になるのもお約束で(笑)。

だいすけ評価は9/10。びっくり人間あらわる。サタスペ度も高いよ!

マッハ!!!!!!!!
http://www.mach-movie.jp/

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2004年08月02日

スカーフェイス(ややネタバレ)レビュー

グランド・セフト・オート・バイスシティの元ネタの一つ、スカーフェイスを見てみました。アル・パチーノ主演。

1980年。カストロによってマリエル港が解放され、大量のキューバ難民がアメリカに渡った。その内の一人、トニー・モンタナは、フロリダでのし上がるべく、フランクの下につく。
持ち前の度胸で次々と仕事を成功させ、いつしかフランクをも越えるほどの力を手に入れたトニー。成り上がりの頂点を迎え、すべてを手に入れた彼はやがて……。

ギャングものの王道らしく、ギャングの栄光と没落が170分の長丁場で描かれます。
内容も明るいフロリダを舞台にしているものの、かなり陰惨。薬と酒と銃弾にまみれていく様はまさに黒社会。
悪党ながら、いや、悪党だからこその悲哀をひしひしと感じます。

バイスシティ分、サタスペ分ともにめいっぱい吸収。
だいすけ評価は7/10

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2004年07月30日

アンダーワールド(ややネタバレ)レビュー

現代。ヴァンパイアとライカン(狼男)との千年にもわたる戦いは、ライカンのリーダーが倒されたことにより終わりを告げようとしていた。
ライカンの残党狩りを行うヴァンパイアの女戦士、セリーンは、ライカン達にねらわれる男を助ける。人間の男をなぜ彼等は狙うのか。そしてライカンの背後で動く影は何者か―――。

……とまあ、吸血鬼と狼男とのSFXアクションです。舞台を現代にして、銃で戦うというのも、もはや新鮮味はないですが、まあ抑え所はおさえてるので、普通に楽しんで観られました。
ストーリーもまあ良し。硝酸銀弾や紫外線曳光弾など小道具もなかなか。画面はちょっと暗めなものの(吸血鬼ものだし、仕方ないか)黒と青基調で締まってます。

突出したものはないものの、全体的に安定した出来。
だいすけ評価は7/10

公式サイト(要フラッシュ)

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2004年07月27日

キング・アーサー(ややネタバレ)レビュー

5世紀のイングランド。ローマ軍の騎士アーサーは、円卓の騎士を率いて原住民ウォード、そして侵略民族サクソンからブリテンを守っていた。
長い徴兵期間も終わり、ついに故郷へと帰れる日を迎えた彼らに、ローマから過酷な指令が下される。帝国のブリテン撤退に伴い、敵地に取り残されたローマ人貴族の救出。
生還の望みの薄い任務に、アーサーと彼を慕う騎士達が臨む。

実はアーサー王の伝説はよく知らないんですが、これは今日よく聞かれる物語の基となった(とされる)出来事の方の映像化だそうで。有名な方は15世紀。

まあそのあたりのことを抜きにして観てもおもしろかったです。合戦シーンは迫力、スピード感十分だし、アーサーと騎士達のキャラも立ってて格好いいです。

CMでも目立ちまくっているギネヴィアはウォードの女戦士として登場。弓の名手としての前半シーンもいいですが、後半の突撃ぶりもりりしくてステキです。しかし後半の戦闘コスチュームはエロい。上半身を隠すのはベルトのみという、フェチの人なら失神しかねない格好でした。
ウォードは全体的にエヴァークエスト(オンラインRPG)のバーバリアンチックな感じです。逆か(笑)

だいすけ評価は8/10。あまり話題になってない気もしますが、観ておいて損はないかと。

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2004年07月25日

地獄の黙示録・特別完全版(ネタバレ)レビュー

ベトナム戦争中。ウィラード大尉は情報部よりとある密命を受ける。それは、ベトナムの奥地で軍から離脱し、私兵を操って独自の帝国を築き上げたカーツ大佐を抹殺せよ、との極秘作戦だった。
ウィラードは数名の部下を与えられ、ボートで川を上っていく。

実は「地獄の黙示録」自体初見で、オリジナルと比べることは出来ないんですが。マーロン・ブランドー追悼もかねて視聴。
一応、追加されたシーンにはインデックスにマークが付いているので、何となくは分かりますが。


とにかく、戦争という異常な状況の中で、出てくる人物みんな狂ってます。
サーフィンをするために村を焼き払い、銃弾の飛び交う中で波に乗ろうとするキルゴア中佐(ヘリで襲撃する際にワーグナーの「ワルキューレの騎行」を大音響で流す人です)や慰問に来たプレイメイトに殺到する兵士達、指揮官を失い、兵士達がただ怠惰に過ごす基地など、異常状況下での、正気と狂気の境が曖昧になった人の姿がこれでもかと描写されてます。
その辺は、カーツ大佐の「帝国」に入ったあたりで最高潮を迎えるわけですが。

日常生活を送っていては見ることの出来ない、人間の暗黒面のようなものを見られる、という点ではかなり有用かと。サタスペの参考にもなるかな。


追加シーンはどれも重要と思えますが、フランス人の荘園のシーンはちょっと浮いてる気もします。なんか演劇みたいな感じ。

だいすけ評価は7/10。200分はちと長い。見る価値はあると思いますが。

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2004年07月21日

片腕カンフー対空飛ぶギロチン(結構ネタバレ)レビュー

キルビル公開以来、ごくごく一部で話題の「片腕カンフー対空飛ぶギロチン」。ようやく見てみました。ちなみに前作は未見。

(たぶん前作で)弟子を殺された盲目の男封神。片腕ドラゴンと呼ばれる主人公に復讐を誓い、必殺武器、空飛ぶギロチンを手にする。
一方、ドラゴンの住む町では武術大会が開かれ、中国全土はもとより、インドやタイからも腕に覚えのある剣士が集まってきていた。

……うーん、何というか、ストーリーは非常に説明しづらいです。上で書いた武術大会には主人公は出場しないし(あまつさえ途中で帰る)、封神は大会をぶちこわした上、片腕の男を片っ端から殺していきます。

生き残った大会の猛者達はドラゴンと戦えなかったのを不満に思い、各自主人公を襲撃、とりあえず主人公は思いつく限りの卑怯な手を使い刺客を殺害し、封神対策を練ります。
最終的には罠満載のフィールドに封神をおびき寄せ、辛くも復讐の鬼を冥府に送り込むのでした。めでたしめでたし。

ちなみに題にもなった「空飛ぶギロチン」は、普段は鎖の先に棒状の仕掛けがついた武器で、使用するときは開いて先がボウル状になります。外と内側に刃がついていて、これを敵の上からかぶせて引っ張り、首をもぎ取るという素敵アイテム。これがゴーゴーボールの元になったそうな。

映画としてのだいすけ評価は4/10。格闘は結構タルい。でもバカ度加味なら8/10

以下シビれる点。

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投稿者 だいすけ : 21:40 | コメント (0) | トラックバック 映画・ビデオレビュー

2004年07月20日

ハリー・ポッターとアズカバンの囚人(ややネタバレ)レビュー

ハリー・ポッターシリーズ3作目。これまでのクリス・コロンバスからアルフォンソ・キュアロンに監督が交代。


ヴォルデモートを手引きした罪で投獄されていた、シリウス・ブラックが脱獄。監獄アズカバンからは吸魂鬼ディメンター達がホグワーツを嗅ぎ周り、生徒達は不安の中で新学期を迎える。
そしてハリー達の元にシリウスの影が近づく。


監督が替わったことでだいぶ雰囲気が違ってきました。画面も彩度が低く、コントラストが高い感じになり、作品の内容に合った暗く不安な雰囲気を醸し出しています。個人的にはちょっと鼻につくんですが、まあそのあたりは好み次第か。
主人公達も少年から青年にさしかかった感じで、全体的にラフな服装になり、私服のシーンも増えています。
ストーリーもあくまで原作重視の前2作に比べて、大胆に手を入れているとのこと。そこまで原作を覚えているわけではないのでよくは分かりませんが。
あとなんかホグワーツの地形がかなり変わっているような。まあその辺はホグワーツだからいいんですが。全体的に険しくなってる感じ。

で、どうだったかというと、全体的に「薄い」印象。元々原作が長かったのを強引に2時間にまとめているので、各エピソードや人物の描写が弱く、何となくストーリーが進んでしまっている感じを受けました。
でもこれ以上描写に時間を割くと3時間は優に超えそうだしなあ。子供向けにもしないといけないというところを考えるとこれが限界か。テレビドラマやアニメ向けかもしれません。


さて、4作目ではまた監督が変更されての撮影だそうで。主演のラドクリフ君達もどんどん設定からは雰囲気が離れてしまっているし(ティーンエイジャーだしね。成長が早い)、どうなりますやら。

だいすけ評価は7/10


ちなみに公式サイトはこちら。出来はともかく、資料的価値0。監督の名前すら見つからず。

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2004年07月17日

スパイダーマン2(ややネタバレ)レビュー

本日はそもさんさんとスパイダーマン2鑑賞。

スパイダーマンである青年、ピーター・パーカーは正体を隠したままヒーローと学生の2重生活を送っていた。
しかし、スパイダーマンとしての活動のために犠牲になっていく私生活のストレスか、いつしか超能力が使えなくなってしまうスパイダーマン。
ピーターは悩んだ末、スパイダーマンとしての活動を捨てることを決意する。

……とまあ、前作に引き続き、大きな力を持ってしまったことによる苦悩が描かれます。学生としての、友人としての、恋人としての、社会人としての生活を犠牲にせざるを得ない苦しみが前半で描かれ、後半では金属アームに支配された怪人、Dr.オクトパスとの戦いが描かれます。

ストーリーは「苦悩するヒーロー物」というアメコミの王道、アクションはスパイダーストリングを使ったトリッキーな動きと、前作から大きな変化はないものの安定感アリ。ただし、次回作(作中にもあるとおり、作られることは間違いないでしょう)でも同じで果たして観客はついてくるかどうか。もう少し工夫がほしいところ。
まあ、前作が楽しめたなら、今作もOKでしょう。

だいすけ評価は8/10
あ、一つ忠告。「核融合」がなんなのか知ってる人は、とりあえず映画観る前にそのことはすべて忘れると吉。だいすけと君の約束だ!

投稿者 だいすけ : 22:24 | コメント (0) | トラックバック 映画・ビデオレビュー

2004年07月04日

バリスティック(ややネタバレ)レビュー

妻を失い、失意のうちに退職した腕利きエージェントエクス。彼の前にかつての上司が現れ、死んだはずの妻が生きているという。手がかりは謎の女性シーバー。人間兵器とでもいうべき彼女の目的は何か。
一方、ドイツでは新開発の暗殺マイクロマシンが強奪されていた……。

洋ゲーに「Ecks vs Sever」というのがありまして、どうもその映画化らしいです(逆かも)。GBAのFPSのやつをやったことがあるんですが、たいそう難しくて挫折していたり。

エクス役にアントニオ・バンデラス、シーバー役にルーシー・リューと、豪華メンバーの映画で、火薬量も許可範囲ギリギリとかの売り文句で期待してたんですが、派手な割にはダラッとした印象。カット割りのテンポのせいでしょうか。時間自体は90分とお手軽なんですが。
火薬量云々といってる割には暴力表現はマイルド。血もほとんど出ず、爆発しても吹っ飛ばされるだけ、というのも原因かもしれません。残虐ならいいという訳じゃないですけど……。緊迫感に欠けるというか。

だいすけ評価は6/10

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2004年07月02日

フォーンブース(ややネタバレ)レビュー

曲者プロデューサーのスチュワート、通称スチュは、携帯電話を武器に口八丁手八丁で業界を渡り歩いている。
いつものように田舎出身の女優志望の女に、ニューヨーク8番街最後の電話ボックスから電話をかけようとする……のだが、今回は逆にボックスの電話が鳴り響く。
「電話を切ったら殺す」
こうしてスチュの長い電話が始まった……。

……と、物語のほとんどが電話ボックス内とその周囲で進みます。スチュをストーキングし、その虚栄に満ちた生活を告発する謎の人物。そのサイコじみた正義感に主人公は翻弄され、疲弊していきます。
そしてスチュに絡んだストリッパーの用心棒が射殺され、警察を巻き込んで事件は拡大していきます。

ワンアイディア、90分の短い尺ながら、緊迫したストーリーとコリン・ファレルの演技で見応えは十分。
個人的にはこのくらいの長さがちょうどいいかも。2時間超の映画はよほどうまくできてないとつらい。

だいすけ評価は8/10

投稿者 だいすけ : 23:46 | コメント (0) | トラックバック 映画・ビデオレビュー