2004年06月15日

デイ・アフター・トゥモロー(ややネタバレ)レビュー

古気象学者ジャックは、南極の観測を元に、温暖化による氷河期到来を予言する。
一笑に付されたその説は、あまりにも早く的中した。

LAの巨大竜巻大量発生、東京の巨大雹、そして各地で起きる異常気象。果たして人類はどうなってしまうのか。

実を言って、災害CGを目当てに、ストーリーには全然期待していなかったんですが、これが予想外に面白かったです。
見る前は「トンデモ科学でどうにかしよう! あと自己犠牲とか!」とかいうような内容かと思っていたんですが、そういうのはなく、シミュレーションSFとでもいうような内容で。

CGも予告の通り、迫力があってよかったです。竜巻、津波、スーパーフリーズ(1秒に10度気温が低下する!)など、見応え充分。東京は例によって片言日本語とかが気になって集中できないんですが。

ちょっと小松左京の「復活の日」を連想したり。それほど似てる訳じゃないんですが、カタストロフを前にした群像劇という感じで。

だいすけ評価は9/10。是非映画館で。

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2004年06月08日

TROY(ネタバレ)レビュー

伝説の都市、トロイの第2王子パリスは、ギリシャを支配せんとするスパルタとの同盟締結時に、スパルタの王妃と駆け落ちしてしまう。
スパルタの王、アガメムノンは激怒し、トロイに5万の軍勢を率いて侵攻、全面戦争が始まる。
そしてスパルタの軍の中には、誰にも忠誠を誓わない勇者アキレスがいた。

とまあ、あらすじを読むだけでもパリスのダメッぷりが分かるんですが。自分のために国を危機に陥らせますか。
トロイはご存じの通り鉄壁の城塞を持ち、さすがのスパルタも攻略しかねるのですが、その後は伝説の通り。壮大なネタバレ。

まあ、その辺りは知らない人がいないほどなのでそれほど深くは描かれないんですが。
ブラッドピット演じる無敵の英雄アキレスの闘いぶりと、トロイ軍とスパルタ軍の壮絶なぶつかり合い、そして勇士達と愛する女性の話がメイン。
ダメ王子パリス、暴君アガメムノンと、一見どっちを応援すればいいのか迷いますが、奔放な勇者アキレスと、苦労人っぽいヘクトル(パリスの兄)がいるので安心。アキレスはともかく、ヘクトルが不憫で……(笑)。
戦闘シーンは迫力があるのだけど、カメラの動きが早すぎてよく分からないところも結構あって残念。さすがに30フレーム弱の映画という媒体の限界か。この辺は改良の余地があると思うのだけれど。

ちょっと尺が長いですが、骨太の古代戦争シーンの迫力でぐいぐいと見せていきます。

だいすけ評価は7/10

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2004年06月04日

ラスト・サムライ(ややネタバレ)レビュー

トム・クルーズ主演の時代劇アクション。

文明開化の日本。西洋式軍隊の教官として招かれたネイサン・オールグレンは、西洋化を拒むサムライ、勝元の討伐を命じられるが、練度の低い兵が歴戦のサムライにかなうはずもなく、捕らえられてしまう。
海外の文化に興味のある勝元のもとで暮らしていくうち、オールグレンは次第にサムライの魂に振れ、共感を覚えていく。


冒頭の日本の風景が、あまりに日本離れしていて面食らいますが、話が始まればそのストーリーに引き込まれてあまり気にならなくなってきました。
海外の日本物としてはすごく頑張っていると思います。適当な時代劇よりはずっとまっとうな感じ。風景意外は。
風景はヤシの木があったり、シダが生えてたりとちょっと熱帯っぽくて、草原も丈が短くて日本には見えないのが残念。まあその辺は日本向けで作ってる訳じゃないから仕方がないか。
それ以外ではやっぱりニンジャ。あれはどうしても出したかったのかなあ(笑)。さすがにこれは。

日本らしく静と動、締めるところは締めて、ひとつの作品として良くできているかと。

だいすけ評価は7/10。風景がちゃんとしていてアレがなければ8/10。

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2004年05月26日

トゥームレイダー2(ややネタバレ)レビュー

人気洋ゲー映画化第2弾。
トレジャーハンター・ララクロフトが、海底に沈んだ神殿で発見した謎のオーブを巡り、世界中を股にかけて冒険する。

今回はギリシャ、カザフスタン、中国、アフリカとめまぐるしく舞台が変わります。
変わるのはいいんですが、少々無理矢理感というかただ移動してるだけという印象も。この辺はゲームの雰囲気に合わせたんでしょうか。
ストーリーの方も上のような流れはあるものの、見せ場を繋いでストーリーらしきものをつけたという感じで、イマイチしっくりと来ない。
まあ、ここはアンジェリーナ・ジョリー万歳映画として観るのが正解かと。M:I-2の女版ですな。
最近のハリウッド映画にしては、序盤の海底とかラストの舞台の特撮がチャチに感じた。この手の映画でチープ感が出ちゃうとキツいなあ。

だいすけ評価は5/10

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2004年05月25日

ギャングスター・ナンバー1(ややネタバレ)レビュー

警官を殺して名を上げた、ダンディなギャング、フレディ。
彼に声をかけられメンバーの一員になった主人公は、フレディに心酔し、彼の片腕にまで成長していく。しかし、主人公の野望は次第にあこがれを嫉妬、憎悪へと変貌させていく。

イギリスを舞台に、ギャングチームの一員である主人公の野望と狂気を描いていきます。
全体的な雰囲気がよく、スピード感もあって一気に観られました。

フレディがなんか貫禄あるボスと言うより若旦那みたいな印象だったり、チームが絶対支配なのか対等なのかはっきりしなかったりとちょっと気になるところもありますが、全体的にみればよかったと思います。
ロック・ストック?といい、イギリスアウトローものもなかなかいい感じ。

だいすけ評価は8/10

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2004年05月17日

ゾンビ屋れい子 vol.1(ネタバレ)レビュー

同名漫画のOV化作品。原作はスプラッタ巨乳スタンドバトル漫画らしい。でも未見。原作にないオリジナルエピソードとのこと。

死体をゾンビ化し使役する能力を持つ美少女れい子が、依頼を受けて魂を閉じこめる壺を探すという話。でもいつの間にか悪魔崇拝の女ボスを倒すという方向にシフト。

まあそれはともかく、全体的にかなり辛い出来。無意味に長いカット、破綻している脚本、酷い演技、チープな音楽、効果音。どこを取ってもツッコミどころ満載過ぎて、どう反応したものやら悩む。
唯一見られるのは主人公のれい子役の秋山莉奈がかわいいかな、というくらい。演技はまあ推して知るべし。

ストーリーの破綻ぶりがなによりすごい。壺の捜索を依頼されたはずが、終わりまで結局出てこないとか、ヘルプを頼んだ友達が役立たずだとか、ストーリーに絡まない神父の話が延々続くとか、何がなにやら。一応vol.1となっているものの、2は別の話っぽいし。
主人公のネクロマンシーは最初と最後しか出てきません。最初のはプロローグで、本編とは関係ないし。

72分という短めの尺ながら、あまりの苦痛に5分ごとに時計を見る有様。体感では2時間以上の超大作。

あ、血は一滴も出てきません。刺されたナイフは自分でつかんで叫ぶという寸法で。マイルド?。

だいすけ評価は2/10。ある意味恐いもの見たさなら。

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2004年05月14日

オーシャンと11人の仲間(ややネタバレ)レビュー

「オーシャンズ・イレブン」のリメイク元。原題だとどっちもオーシャンズ・イレブンですが。

元ベトナム空挺特殊部隊のオーシャンは、一攫千金を夢見てかつての仲間を誘い、ラスベガスのカジノの売り上げ強奪を企てる。

……というわけで、リメイクとどう違うかを見比べてみようと思ったんですが、これが意外と違う、というか、「オーシャンが11人の仲間とラスベガスカジノの金を奪う」という所以外はほとんど違うわけで。

こちらの方が11人のキャラわけがされてなくて、最後まで誰が誰やら。もちろん、4、5人は分かるんですが。やっぱり11人は多いよなあ。狙うカジノを1つに絞れば、尺も短くできていいと思うんですが(作中では4つのカジノを襲います)。

個人的にはサミー・デイビスJr.の演技と歌がよかったです。耳に残る。イオイレ?ヴン?♪

だいすけ評価は6/10

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2004年05月13日

シックス・ストリング・サムライ(ややネタバレ)レビュー

第2次大戦でソ連がアメリカに核を落とし、唯一「ロスト・ベガス」だけが自由の国として存在するアメリカ。
ロスト・ベガスの王、キングプレスリー亡き後、新たな王を決めるべく、アメリカ中からロッカーが集まり、ギグが行われようとしていた……!

初っぱなから直球バカ路線で頭をぶん殴られます。主人公はスーツを着てエレキギターと日本刀(のようなもの)を背負い、ぼろぼろの傘をさした男。途中で孤児を道連れにしての二人旅。マッドマックス世界で刀とギターを武器にさすらいます。

正直ストーリーは中学生レベル、アクションもイマイチで、シーンも冗長(これは好みによるかも)。でもこの突き抜けたバカさ加減と不思議と決まった絵面、流れる音楽に惹かれるものを感じます。
あまりにも荒削り、しかしその荒々しさの中に魅力があるというか。
タランティーノとかロドリゲスがリメイクすると面白そうだと思いました。

最後にもう一度。ストーリーには、絶対に、期待をしてはいけません。

だいすけ評価は6/10(瞬間的に8/10)。

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2004年05月10日

CQ(ややネタバレ)レビュー

1969年、フランス。映画監督を夢見る青年ポールは、編集を担当しているSFスパイ映画「ドラゴンフライ」の監督降板に巻き込まれ、撮影済みのフィルムを使って自分で結末を考え、撮影するようにスポンサーに指示される。

……という、基本は若者が頑張ってひとつのものを作り上げるという話。
個人的には60年代末のファッションや音楽、そしてレトロフューチャーなドラゴンフライの世界に心引かれました。なので、どちらかというと「CQ」というより、「ドラゴンフライ」の感想かも。

2001年という遙かな未来に、謎の女性スパイ「ドラゴンフライ」が、月のテロリスト基地に潜入し、秘密兵器を奪還! とか言うチープな映画。防寒具と酸素ボンベで、雪の降りしきる月に降り立つくらいのおおらかな設定ながら、なんというかそのセンスがいい感じでした。

DVD版には(ビデオ版は未確認)最初の監督版とポール編集版両方の「ドラゴンフライ」を収録。15分くらいの尺ですけど。

だいすけ評価は7/10(レトロフューチャー好きなら8/10)。

公式サイト

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2004年04月30日

オーシャンズ11(ややネタバレ)レビュー

金庫破りの名人、オーシャンは仮出所で外に出て早速活動再開。狙うはラスベガスのカジノの売上金1億6千万ドル。
屈指の難度を誇る金庫破りに、彼は仲間を集めて挑戦する。

こういう一芸に秀でた仲間達が協力して何かする、という話が好きなので観てみました。ちなみにリメイクもとの「オーシャンと11人の仲間」は未見。

話としては途中のトラブルやどんでん返しなど、よくある作りでしたが面白かったと思います。だけどやっぱり11人は多いよなあ。流石に覚えきれない。今思い出そうとしても9人しか出てこないし。
ジョージ・クルーニー演じる主人公とブラッド・ピットを始めメインの仲間、敵役アンディ・ガルシアのキャラクターはよかったんだけど、ヒロイン役の主人公のもと妻(今は敵の恋人)がちょっと弱い感じが。二人に翻弄されてるだけという感じで。

全体的に観れば良作という印象。リメイク元も観てみよう。
だいすけ評価は7/10

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